今、きいてほしい日本のHIPHOP10選

最近、フリースタイルダンジョンなどのMC BATTLEシーンが盛り上がっていることもあり、HIPHOPに関心を持ってる方も少なくないと思います。ここはてぶにおいてもHIPHOP関連のまとめはブックマークをされている印象です。

 

然しながら、その多くがクラシック(過去の名曲)の紹介に留まっており、半ば懐古主義的な印象を拭えません。

 

しかしながら、Jay-Zが言うように"HIPHOPはヤングマンズスポーツ”です。温故知新しつつ、常にアップデートを繰り返す「今、現時点」の音楽です。そんなわけで、今、聞いてほしい日本のHIPHOPをまとめてみました。

 

1. Kiano Jones

神戸の16歳のラッパー、トラック制作なども自ら手掛ける。多くの日本人のラッパーがUSのTRAPを後追いする中、かなり早い段階で”Trapはテンションの音楽。できるけど、自分がやるのは違う”と見切りをつけた早熟性も光る。はっきりいって、天才。

 

最近は歌っている楽曲の方が多いが、rapをさせてもピカイチ。Toro Y moiなどのchillwave界隈がお好きな方にはぜひ、聞いてもらいたい。

 

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2. Goku Green

北海道出身の21歳のラッパー。10代から精力的に活動し、すでに3枚のアルバムをリリースしている。高校生ラップ選手権クラスタの方には、Ry-laxの元相方といえばわかりやすいだろうか。もし米国に生まれてたらWiz Khalifaの代わりに、”Mac and Devin go to highschool"してたと思われる。はっきりいって、天才。

 

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3. Fla$hBackS

JJJ, febb, KID FRESHINOの三人組。全員がラップし、トラックメイクも手掛ける。Pro-EraなどのBeast Coast Movement(HIPHOPの黄金時代とされる90年台の再解釈)などの流れの中で、偶然にもリンクするように登場した彼ら。Febbのラップのうまさ、JJJのトラックメイク、KID FRESHINOのぴょんぴょん。どこを切り取っても素晴らしい。はっきりいって天才。

 

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4. KOHH

親はヤクザにヤク中、団地育ち、Chinese mixed、HIPHOPエリートなバックボーンを持つ。十代の見習い時代はMIXIで地元のプロデューサーに猛アプローチ。半ば門前払いを食らいながらも、Recを重ねながら、今に至った正真正銘の叩き上げ。ファッションセンスも光る。ゲットー育ちの日本人がパリコレに登場するなんて、誰が想像しえただろう?

 

小学生でも理解できるリリックに、圧倒的なラップのスキル。フロウ(歌い方)はシンプルに見え、そのリズム解釈はかなり複雑。難しいことを簡単に見せる、ことが一番実は難しいを地で行く感じ。ときどき、ヤンキー文学丸出しで凄くエモい瞬間がある。ずるい。はっきりいって、天才。

 

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5. S.L.A.C.K (a.k.a 娯楽)

東京出身、福岡在住のラッパー、トラックメイクも手掛ける。最近は"水曜日のダウンタウン"などのBGMも手掛けるようになったPunpeeの弟でもある。最近はPOPEYEなどにも露出。怠け者の名前のとおり、ChillでLaid back(リラックスした)した曲を作らせたら右に出るものはいない。はっきりいって、天才である。

 

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6. Punpee

兄。はっきりいって、天才である。プロデューサー仕事が多いが、ラッパー、シンガーなどとしても活動。アメリカに生まれてたらPharell Philliamsを超える存在になってたかもしれない。はっきりいって、天才である。

 

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7.  BAD HOP

フリースタイルダンジョンのモンスターとして有名なT-Pablowを有する、川崎出身のグループ。彼らについては磯部涼による下記の記事が素晴らしいので、一読をおすすめする。ながいけど。

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持たざるだった若者が、HIPHOPを通じて、なにかを獲得する。手垢がついた美談に聞こえるけど、それはやはり美しいことだ。VINGOかわいいし。

 

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8. yentown

なんかTOKYO感ぱないクルー、お洒落だし、格好いいと思います。くわしくはしらないです。モデルとかお洋服屋さんもいるみたい。BUSSINはSeedaが格好良すぎるので、それだけで選んじゃった。

 

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9.  Jinmenusagi

ラッパー兼トラックメイカー。え、ニコ動とかに投稿してた人がこんなスゴいことになっちゃってんの?感。

 

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10. AKLO

ライムスターの宇多丸に「日本語ラップの最高到達点」と言わしめた男。バイリンガルラッパーでありながら、リリックのわかり易さ、可聴性が高い。また、トレンドの解釈も非常に早い。理想的な5ツールプレイヤーというか、総合力が高い感じ。

 

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まとめ

 

後半かなり疲れちゃった感は否めない。正直スマン。

でも、現状のシーンはAnarchyの"今の日本語ラップ全部やばい"をサンプリング(引用)するまでもなく、面白いことになっています。その魅力が少しでも伝わればよいのですが。